ケガの応急処置


RICE処置


ケガをした時のRICE処置

日常生活やスポーツの中では、捻ったりぶつけたりとどうしてもケガをしてしまうことがあります。ケガをしてしまった時の 応急手当として誰でも簡単にできる「RICE処置」という方法があります。
ケガをすると患部が熱をもって腫れてきます(炎症反応)。 炎症は回復初期には必要なものですが、放っておくとかえって回復に時間がかかってしまうようになります。RICE処置を行うことで この炎症をコントロールしてケガの長期化を防ぎ回復を早めることができます。

ケガをしてしまった時はできるだけ早く病院や接骨院で治療をすることが望ましいですが、仕事や学校ですぐに受診できないことも 多いと思います。受診までの間、ご自宅や職場などでRICE処置を行うことで悪化を予防できますので、RICE処置の方法をぜひ覚えてください。 もちろんすぐに受診できる場合でも、受傷直後のRICE処置は効果があります。

 ”R” = Rest  ( 安静 )

運動を行うと血行が良くなる為、患部の炎症が強まります。ケガをしたときはできるだけ体を休めるようにします。またお風呂などで 体が温まっても血行が良くなり腫れが強くなるので、初期はシャワーだけにするなどなるべく温めないようにします。

 ”I” = Ice  ( 冷却 )

患部の熱を冷やすことで炎症をコントロールします。コールドパックやコールドスプレーが便利ですが、なければ氷を入れた袋や 水道水などでも冷やせます。受傷後初期は上記のような理由でお風呂など体を温めることも避けましょう。

 ”C” = Compression  ( 圧迫 )

患部を適度に圧迫する(押さえる)ことで腫れをコントロールします。包帯やサポーターが便利ですが、きつく圧迫しすぎると 血行が滞って良くないので気をつけましょう。もし痺れてきたり冷たくなってきたらすぐに圧迫を開放してください。

 ”E” = Elevation  ( 挙上 )

患部を持ち上げておくことで血液の量を減らし腫れをコントロールします。横になり安静にすることが望ましいですが、 座っている時は患部をできるだけ高く(心臓より上)に持ち上げておきます。

どのくらい行うか?

患部や程度によっても異なりますが、目安としてはRICE処置を15〜20分間行い、40〜60分間間隔をおいて再びRICE処置を繰り返します。 これをできる範囲で受傷後24〜72時間くらい続けます。もちろんRICE全てを時間をかけてできる状況は多くないと思いますので、受傷直後の 最初だけしっかり処置して、その後は冷湿布や冷却シートなどを患部に貼り軽く包帯を巻いて仕事をする、たまに患部を上に持ち上げるなど 様子を見ながら、できる処置をするだけでも効果はあります。
受傷後できるだけ早くから適切に行うことで、ケガの回復の仕方がかなり違います。ぜひ参考にしてください。

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